いつも間にか斬り合いになり、十六夜は刀の柄を握り締めたまま後退る。 皮膚を裂き、肉を斬る生々しい音が聞こえてくる。 辺りに血の臭いが充満して、鼻を押さえていても臭いが分かる。 口を押えて蹲る十六夜に沖田が叫ぶ。 「十六夜さん、後ろ!」 振り返ると振り上げられた刀が視界に映る。 「幕府の犬め。死ね!」 振り下ろされた刀は間一髪間に割り込んだ沖田の刀で受け止められた。