狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




「始め!」



合図と共に藤堂が一歩踏み出す。



先制攻撃を受けた十六夜が怯むと誰もが思った。



しかし十六夜は藤堂の攻撃を容易く受け止めた。



一同が困惑する中、戦っている二人に緊張感が走る。



十六夜の猛攻に段々と藤堂が押され始める。



「やばいんじゃねぇか。このまま平助の奴……」



しかし藤堂も負けじと押し返す。



藤堂は十六夜の竹刀を押しのけて懐に飛び込む。