狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




「新選組には一から十まで組に分かれている。ここにいるのは組を纏める組長の一部だ」



土方の説明が入ると永倉が真っ先に口を開いた。



「俺は二番組組長の永倉新八だ」



「俺は藤堂平助。八番組だ」



「原田左之助だ。俺は十番組を任されてる」



永倉に続き、中くらいの背丈の男、大柄な男の順に名を名乗る。



次はと視線を動かすと、視界を遮るように目の前に今朝会った男が現れる。



「一番組組長の沖田総司だよ。君とは今朝会ったから覚えてるよね?」



「はい。あの時は案内していただきありがとうございました」



「どういたしまして」



にっこりと張り付けたような笑みをしている沖田から殺気を感じた少女はすぐに目を逸らした。