狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




眉間に皺を寄せ、怒っているように見える土方に永倉と呼ばれた男は臆せず言う。



「こいつをここに置いて欲しい。もちろん何かあったら責任は俺が取る」



「ったく。どうしたらこんな得体のしれない餓鬼をここに置きたいと思えるんだよ」



土方は呆れたように言う。



それを聞いて永倉は苦笑いを浮かべた。



「悪いな、土方さん。こいつに少し興味が湧いてよ」



その答えを聞いて、土方は心底呆れたといった面持ちだった。



深いため息を吐き、視線を永倉から少女へ、少女から永倉へと移す。



「とりあえずてめぇら三人は外に出てろ。まずはこいつに話を聞いて、近藤さんの許可を取ってからだ」



三人は納得したように頷き、部屋を出て行った。