狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




男たちは少女がついて来ないため、足を止める。



「ごめんなさい。気持ちは嬉しいけど、やっぱり駄目です」



「何で……」



「私には皆さんに言えないことが沢山あります。それでも信じて欲しいなんて虫のいい話通用しません。だから……」



「信じる信じないは俺たちが決めることだ」



「えっ?」



「土方さんならそう言うだろうよ」



小柄な男はそう言って背を向けると、歩き出す。



相変わらずついて来ない少女を振り返り声を掛ける。



「さっさと行くぞ。土方さんを説得するのは大変なんだ。ゆっくりしてると夜になっても説得終わんねぇぞ」



その言葉に少女は呆れて笑った。



「馬鹿な人たちだなぁ」



でもその声はとても嬉しそうだった。