狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




少女は男の提案に驚き、声を上げる。



「でも土方さんが……」



「あの人は何とか説得する。お前は女中にでもなればいいだろ。もし土方さんが駄目って言ったら、その時はどこか働く場所を見つけて俺たちがなるべく毎日通ってやる。そしたら寂しくないだろう?」



それを聞いて少女は嬉しそうに笑う。



「それじゃあ屯所に帰ろうぜ!」



男たちは来た道を戻ろうとする。



少女もついて行こうと一歩踏み出すが、すぐに足を止めた。