少女は驚いたように男を見て、少し視線を落とす。
「皆さん仲が良くて羨ましいと思ってしまっただけです」
「そういう奴いなかったの?」
「一人だけいましたけど、今はもういません」
それを聞いて三人は顔を見合わせる。
「そう言えばお前はどこに行こうとしてるんだ?」
「特に目的地はないですね。とにかく南に行こうと思って故郷を出たので」
「じゃあ家に帰ろうとしてる訳じゃないんだな」
その問いに頷くと、再び三人は顔を見合わせる。
そして小柄な男が口を開く。
「それならこのまま俺たちと暮らそうぜ!屯所でさ」
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