狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




門まで来ると昨日の三人組が待っていた。



「もう行っちまうんだな。なんかちょっと名残惜しいな」



「でも昨日二度も偶然会ったんだし、また偶然があるかもしれないし、何ならまたここに来てくれてもいいし」



「はい。でももう京に来ることもないと思うので。ちゃんと恩返しできなくすみません。ありがとうございました」



少女の言葉に男たちは少し寂しそうな顔をする。



「途中まで送って行ってやるよ。お前刀持ってる癖に戦えないんだろう?」



「えっ?」



「だって辻斬り相手に刀抜かなかったじゃねぇか」



それを聞いて少女の表情が曇る。



男たちは不思議そうな顔で見ていた。