故郷を離れてどれくらい過ぎたのだろうか?
体感では数ヶ月過ぎているような気がしているが、実際自分が思っているほど時間は経っていないだろう。
やっとの思いで辿り着いた京で、あの日からどれだけ経ったか聞いてみる。
親切な女性が今日の日付を教えてくれた。
案の定半年も経っていなかった。
それなりの距離を歩いて来たつもりだったが、案外足したことなかったようだ。
今夜は京の宿に泊まって明日のことを考えよう。
そう思って一歩踏み出した瞬間、前から歩いて来た男とぶつかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…