少女の困惑した表情を見て男たちは笑う。



「よかったな。助かったみたいだぜ」



「ありがとうございます、皆さん。またお世話になってしまって。この恩もいつか返せるといいのですが……」



「気にするなよ。困った時はお互い様だろ」



男たちの話を聞いて少女はまたお礼の言葉を口にする。



これ以上長居すると土方に怒られると思った三人はすぐに部屋から出て行った。



静かになった部屋で布団を引かずに壁に体を預ける。



刀を抱いて眠りに就いた。



色々な出会いがあった一日を振り返り、少女は笑う。



しかしその目から雫が零れ落ちた。