狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




絡めていた指を離し、十六夜の涙が止まったのを確認する。



「少しは不安な気持ちが晴れたか?」



「はい……。でも分かりません。どうしてそこまでして私を引き止めてくれるんですか?」



十六夜のその質問に土方は屯所の方に視線を移して答える。



「ここにいる奴らがみんなお前に出て行ってもらっちゃ困るって思ってるからだよ。それに……」



土方は何かを言いかけてから、ため息を吐く。



頭を掻いて、十六夜の方を見た。