狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




「俺の目を見ろ。ここにいたくないってのがお前の本心なら、俺の目を見てはっきりそう言え」



互いの瞳に互いの姿が映る。



「私だって……みんなと一緒にいたいです!でもまた私自身や九十九の手で誰かが傷つくかもしれない。そんなの絶対に嫌だ」



十六夜の瞳が揺れる。頬をスーッと涙が伝った。



「あいつがまた来たら、その時は俺がお前を守ってやる。隣で一緒に戦ってやる。お前がまたおかしくなったら、その時は俺がお前を止めてやる。約束する」



そう言って土方は十六夜の顔から手を離し、十六夜の小指に自分の小指を絡める。



そして空いている手で十六夜の涙を拭った。