夜になり、十六夜の様子が気になった土方はこっそりと彼女の部屋にやって来た。
障子を少しだけ開けて中を確認する。
布団に包まった状態で眠っている十六夜に、土方は違和感を覚えた。
今度は障子をしっかりと開けて中を確認する。
十六夜が普段着ている着物や刀がない。
布団を剥ぐと枕が重ねて置いてあった。
「あいつ……」
十六夜が出て行ったことを悟った土方は、慌てて部屋から飛び出す。
誰かに話すことなく、十六夜を追いかけるために屯所から飛び出した。
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