狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー






しばらく土方が十六夜を探していたが、やはり見つからず途方に暮れていた。



「ったく、どこ行ったんだ」



頭を掻いてため息を吐く。



一旦部屋に戻ろうとしてふと足を止める。



十六夜の着物や刀は部屋に置いたままになっていた。



それを置いたまま出て行くとは思えない。



土方は十六夜の眠っていた部屋に向かって歩く。



部屋の障子は開き切っており、中を覗くとそこには十六夜の姿があった。