「私は彼らに助けていただいたので、彼らが私を助けて帰宅が遅くなったことを説明しに来ただけです」



「恩を返したいなら他にも方法があるだろう?今日中にやらなきゃならねぇことでもねぇしな」



「いえ、今日中じゃないと駄目です。私は明日京を発つつもりなので」



「なるほど。あくまで白を切るつもりなら吐かせるまでだが、こっちも女を痛い目に遭わせたくねぇと思ってこうして話し合いにしてやってんだ。さっさと喋った方が身のためだぞ」



土方の言葉で男たちは立ち上がる。



「ちょっと待てよ!そいつ女なのか?」



「何だ、お前ら。気付いて連れて来たんじゃねぇのか」



「いやいや、そいつ一言もそんなこと言ってなかったぞ」



男たちの視線が一斉に少女に向けられた。