狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー






手分けして探していた沖田や斎藤たちも見つけられずに戻ってきた。



「どうだ? 見つかったか?」



土方の問いに沖田たちはただ首を振った。



「どうしよう、土方さん。あいつに何かあったら……」



「落ち着け。あいつが本当に人間じゃないんなら、そう簡単に死にゃあしねぇよ」



落ち着かない様子の永倉に声を掛ける。



「とりあえずお前らはもう休め。あとは俺が何とかする」



そう言って土方は部屋を出て行く。



「なんだかんだ言っても土方さんが一番心配しますよね」



「あぁ。あの人は十六夜のことを気に掛けているようだからな」



「ただ気に掛けているだけならいいんですけどね」



沖田が意味深なことを呟いた。