まだ気配が追えると、駆け出そうとした時、急に体が動かなくなってその場に倒れ込む。



ゆっくりと意識が遠のいていくのを感じて目を閉じた。



慌てて駆け寄った土方は抱き起こして声を掛ける。



「おい!おい!」



「歳!今は一刻も早く彼女の治療をせねば」



近藤に言われて慌てて十六夜を空き部屋に担ぎ込む。



苦しそうに呼吸する十六夜を心配そうに一同が見守る。



医者によって適切に処置されたが、十六夜は目を覚まさなかった。