「そんなに気に入ったのか?脆弱で、お前が一人苦しんでいたことにも気付かなかったこんな奴らのことが」 「でも大切な時間をもらった。忘れたくないこと、なくしたくないもの、失いたくない場所。ここに来て初めて私は和泉様の言っていたことが分かった。だから大事なものを守るためにならいくらでも命を懸ける」 十六夜の答えを九十九は嘲笑する。 「気に食わない。人間に組する鬼も、何も知らず仲間などという絵空事が言える人間どもも」 そう言って気絶している瑞希を担ぎ上げると、姿が消した。