狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




九十九の言葉で一同の目が十六夜に向く。



十六夜はバツの悪そうな顔をして、土方の胸を押した。



土方から離れて立ち上がると、地面に落ちた刀を持って九十九の前に立つ。



そして持っていた刀の切先を向けた。



「あんただけは逃がす訳にはいかない。ここで止めを刺す」



「そんな体でか?」



「例え相打ちになろうと、あんたを道連れに死ねるのなら本望だ」



十六夜がそう言うと、九十九が声高らかに笑った。