狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




「何を言ってやがる」



「先程その男も見たんだろう。十六夜の傷が蓋がっていたのを」



九十九が原田の方を見ると、土方も原田に視線を向ける。



「あぁ、見たぜ。さっきそいつに刺された傷がもう治ってた」



それを聞いて一同に驚きが走る。



「当然だ。そいつは人間じゃないんだからな」



「何言ってやがる。馬鹿なことはその辺に……」



「そいつは人間じゃない。鬼だ。正真正銘のな」