狂おしい赤と鈴の音に酔いしれてー前編ー




怯える間者たちに十六夜が近付き、刀を抜く。



「待て。頼む」



「お願いだから殺さないで」



情けない声を上げた間者たちを十六夜は次々と斬っていく。



間者たちの絶叫が屋敷に木霊し、騒ぎに気付いた者たちが走って来る。



真っ先に現れた土方と近藤は何が起きたのか分からず、ただ茫然と立ち尽くしていた。



しかし十六夜が最後の一人に止めを刺そうと迫っているのを見て、土方は抜刀し駆け寄る。



十六夜が振り下ろした刀を何とか受け止める。



「おい、てめぇどういうつもりだ」