「私……余命少ないの」


「………ツ」


「ご褒美何がいいの?」



何で、あんたまで泣いてるのよ。
私がどうだろうと関係なくない……?



「俺と付き合って」


はぁ?ふざけてるの、この状況で。

他にたくさん女なんているじゃん、ふざけてるの……?



「女癖悪いからどうせ私もヤッては捨てるんでしょ?」


「ちげぇーよ、俺お前の事好きだったんだよ。だから、全然読まねー本も読んでご褒美に付き合って欲しかったんだよ」



私のことが好き……?
話なこともないのに?



「私はさ……余命少ないんだよ?」


「そんなの関係なくない、俺はお前といたいんだよ」


すると、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。
初めて私は男に抱きしめられた。



「そんな……私でもいいの?」


「いいに決まってるだろ、どんだけお前を好きにさせたらいいんだよ。他の女なんかどうでもいい。お前といられるだけでいい」


「ありが……とぉ…」