社内恋愛の絶対条件!"溺愛は退勤時間が過ぎてから"

「……今日は帰るんですよね?」


「明日、また来るから」


「じゃあ、もうちょっとだけこのままで居させて下さい…」


「……和奏は良くても、歯止め効かなくなると帰れないから」


「でも、離れたくないんですって!また明日会えるのは分かってるんですけどね…」


ぎゅうぅっと先程よりも強い力で抱き着いている和奏の目にはうっすらと涙が浮かんでいる。


「……本当は怖かったんです、あの人…余りにもしつこいし、携帯番号も聞いてきたりして…。何度も相良さんの名前を心の中で呼びました」


「……うん、」


和奏の頭を優しく撫でる。


「相良さんしか、好きじゃないのに…」


「……知ってる」


涙目の上目遣いで俺を見て、両手で俺の両頬に触れる。


和奏の行動が可愛らしく、完全に理性の糧が外れてしまった瞬間だった。


「……っん、」


涙目になっている目元から額、首筋に唇を触れさせてから、和奏の唇を奪う。


常日頃、仮眠をしてから自宅に帰るのだけれども…今日もまた仮眠をする羽目になりそうだ───……


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