「“いいところだったのに~!!”じゃな
い!そろそろ学校行く時間でしょ!?いつ
までテレビ見てるのよ!」
「別にもう少しくらいいいじゃん~!」
「ダメ!雪の少しは全然少しじゃないんだ
から!」
「う~っ、なっちゃんのケチー!!」
「ケチで結構です」
もう!雪のことをおもって言ってるんだか
らね!
「ほら、早く準備してきて」
急かすように言うと雪はしぶしぶ立ち上が
り部屋を出ていった。
はぁ・・・全く・・・
ふと、机の上にあるDVDが目に入る。
「なんでよりによってこれを見るのか
な・・・、いつも恥ずかしいから見ないでって
言ってるのに・・・。」
そう、さっき雪が見ていたのは3年前に私が
出演したドラマがDVDで発売されたものだ。
十歳から女優の仕事をしている私は今や、
CM、ドラマ等の役を頼まれることが多くな
った。
私としてはとてもありがたいことなのだ
が、やはり自分が出演しているものを見る
のは少々気が引けるというか、なんという
か…。
とにかく恥ずかしい。
DVDからそっと目をそらす。

