先代の私 でも、、、

お風呂から上がり、脱衣場に出てすぐ目に入ったものに絶句した。



着物の着付けは何でも出来る。



だが、問題は着物だ。



何分見合いだけをすれば良いと言いながら、結構凝ってる気がしてならない。



振り袖は未婚の女性の礼装だ。



白を基調とした生地に、赤、白、ピンクのツバキが描かれていた。



赤のツバキには控えめな素晴らしさ、気取らない優美さ、謙虚な美徳。

ピンクのツバキには控えめな美しさや、控えめな愛、慎み深い。



だが白のツバキには、

完全なる美しさ、申し分のない魅力、至上の愛らしさという花言葉がある。



矛盾している。



花言葉を意識しない人は多いだろうが、一応見合いの席だ。



色合いや花個々としては好ましいが、

花言葉やらを意識すると恥ずかしさを感じる。



だが考えても用意されているし、他の服は無い為着付けを開始したのだった。