先代の私 でも、、、

目が覚めると私は、静司兄に膝枕をしてもらっていた上、

腰に抱き着き、静司兄を抱き枕にして居た。



どうやら泣きつかれて眠ってしまったらしい。



「あっ、起きた?」



「あ…、あぁ」



「そっか。じゃあそろそろ、お風呂入ってお出で。お見合いは昼食も兼ねてるから」



「分かった。それと、ゴメンなさい。静司兄を抱き枕にしてて」



「え?僕的には嬉しかったけど?」



え?



「家に帰ってもすぐこっちに来てたから、

彩華に甘えられるなんていつぶりかなって思うくらい甘えられてないしね」



言われてみれば、静司兄は帰ってきてもすぐにこっちに戻ってたな。



「可愛かったよ?彩華の寝顔」



寝顔っ、見られた。

そりゃそうか、目の前で寝てたんだから。



「何ならお風呂も一緒に入る?」



「いや、良い。じゃ」



静司兄の色気みたいなものを感じてすぐ、私は脱衣場に向かった。