机からパソコンを取り出し、幾つか毒牙が所持する敷地なんかを調べる。



「お姉ちゃん!早く!」



あっ……、居るのも言うのも忘れてた。



心の中で静夜に謝りつつ、情報を解析しながら静夜に言う。



「静夜、あとは私に任せて待ってろ」



「っ!?そんな!僕達だって何かするよ!」



そう大声で言った静夜。



だが、いくら可愛い静夜が言おうともこれは譲れない。



「良い。私1人の方が慣れてる」



「っ。でも……」



そう言い言葉を切った静夜を背にしつつ、やっと絞り込めた。



「倉庫に居ろ、私が朱里を連れていってやるから」



「あっ……」



何か言おうとする静夜を阻むために、襖を閉めてから早足で目的地に向かう。



玄関から外に出、門を通って階段を結構降り、車庫に入りメットを被りバイクに股がる。



シャッターを開けて外に出、閉めてから走り出す。



しばらくスゴいスピードで走り続け、目的地に到着だ。



そこはとある倉庫。



勿論毒牙のではなく、毒牙が所持する小さな倉庫だ。



そこには誘拐した女・子供なんかを監禁したりしてる為、ここでなければ毒牙倉庫となる。



とにかくバイクを停め、倉庫の扉を蹴破る。



っ!

ーーっ!?



そこにはやはり、数十人の男が居た。



10、20、30……全員で35だな。



固まってる男達を騒がせないために一瞬で倒す。



急所を的確に攻撃し、尚且つ素早く動く。