先代の私 でも、、、

綾人達が可哀想に思えるくらい黒いぞ、鎮。



「やるよね?それよりも殺られたい?」



「殺られる気がしない」



「………はぁ」



地味に怖い方のやられるだったが、それでも負ける気がしない。



事実を言ったのだが、鎮にため息をつかれてしまった。

黒いオーラも仕舞われている。



「まぁ、勝てる自信なんて無いけどね。けど、幹部達の顔見てごらん?」



幹部達って、綾人達の?



そう思いながら振り返れば、6代目達のキラキラとした目があった。



「えっ、どうした」



私の問いにいち早く綾人が答えた。



「だって、魅桜ですよ?憧れの憧れの存在に鍛えてもらえるなんてと思い」



…そうだった、私は先代の総長だったんだ。

後輩から憧れられる先代の。



「ね?綾人達も嬉しがってるし、家はなるべく空けたくないだろうけど暇でしょ?」



「……」



「図星だね。…てなわけで、僕達は桜花の倉庫で下っ端を。彩華はここで綾人達を。良いね?」



そう言うものの、鎮以外の桃香達は既に部屋から出てたともあったが頷いた。



「分かった」



「うん、じゃあね」



そう言い残し、帰っていった鎮。



結局私も鍛えることになったんだなと思いながら居ると、

静夜が私の腕を掴んで言った。



「さっ!道場行こ!」



そう言いすぐに進み、階段を降りて玄関へと行って、

結構進んで道場へと引っ張り込んだ。