先代の私 でも、、、

献立は考えたが、あまり浮かばなかったためまず自分の朝食を取ろうと思い、

トースターで食パンを焼く。



……答えられるかどうか分からないが、一応聞いてみる。



「朱里、何が良い?」



「………パンケーキ」



……答えた。



まぁでも、答えてくれたんだから。



「オッケー」



昨日の残りやらを温めたり、新しく作ったりと調理をする。



その間、朱里はいつの間にか崩れ落ちており、

床に座り込んでいた。



調理を開始し、皿を用意しつつ、朱里の要望のパンケーキを作り始める。



驚く事に材料が意外に揃っており、パンケーキの他にバタークッキーやチョコチップクッキー、

可愛らしい形の色々なクッキーや、甘いガトーショコラ、生チョコと色々作る。



パンケーキ4枚が完成し、皿に乗せてメイプルシロップやらを着けて厨房内の机の上に出す。



「飲み物は何が良い?」



「…オレンジ」



「ん」



冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、コップに注いでシルバーのフォークやナイフと出す。



いつの間にかイスに座っていた朱里に少し驚きつつも、気まずそうにする朱里に声を掛ける。



「召し上がれ」



「…頂きます」



手を合わせて言い、食べ始めた朱里。



「っ!」



表情からし、どうやら口に合ったようだ。



安心して私も残りのお菓子の調理を一旦中止し、

トーストにバターを縫って口に咥え、作業を再開する。