二度寝を終え、起き上がり時計を見ると9時過ぎ。



結構寝たなーと思ったが、昨日の事を思い出すとまぁ今日くらいと思えた。



眠気が地味に残る気もするが、あとは昼寝でもしようと思い起き上がり、

男物の紫の着物の着物と羽織を羽織って外に出る。



本来なら、早朝にトレーニングがてらランニングをするのだが、

なるべく静司兄が居ない、つまり私以外誰も居ない家を空けたくないのでサボっている。



だがまぁ来客なんかが来る訳でも何でもなく、ただ家を無人にしたくないと言うのが本音だ。



起きたことだし、仏壇に手を合わせるべく仏間へと向かい線香を上げてから身支度をする。



朝食以外の身支度を済ませ、家の空気の入れ換えをしてるともう昼になっていた。



朝の桜、ゆっくり見れなかったなと思いながら、茶の間で朝食兼昼食をゆったりと取る。



縁側に近い位置にあるくせここからは桜が見えず、時々見えたらなーと思う。



まぁ、見たいが為に私の自室は桜がよく見える座布団のすぐ後ろにあるのだから申し分無いのだが。



……。



片付けを含む昼食を終え、縁側の桜がよく見える座布団の上に座る。



特にする事もなく、何しようかなーなんて考えながら伸びをする。



裏世界に関わる事をしてるにも関わらず、こんな暇な時間があるのは幸せ?…なんだろうか。



………んー、私は所謂廃人なんだろうか……。



いや、引きこもり?



外出しても夜だけだしな………。



そんな事を思いながら、柱に凭れて桜を見る。



昼寝でも、しようか………。