「華織…。」 「ん???」 「あんな約束しちゃって大丈夫なの…?」 「どうして??」 「あれ……」 茜ちゃんが指を差した先には……。 隆弘がいた。 「橘。ちょっと英語科準備室。」 「え…あ、はい…。」 隆弘が真顔で言ったため、私の背筋がピンと伸びた。 私は茜ちゃんに助けを求めるように見ると、 「私は秀と約束があるから…。 頑張ってね?華織。」 茜ちゃんは逃げるように教室から出ていった。