「隆弘!!あれ乗りたい!!」
と私が指を差したその先には、
観覧車があった。
「いいよ。乗ろう。」
私たちは手を繋ぎ、乗り場まで歩いた。
「お客様、2名様ですか?」
「はい。」
「ごゆっくりいってらっしゃいませ〜」
係員の人がドアを閉めた。
「華織。そっち行ってもいい?」
「いいよ!」
「さっきさ、華織が言ってたじゃん?
『幸せだ』って。
俺もさ、教師で生徒を好きになるなんてって最初は思ってたけど、
正直、恋愛は自由なんだなって思った。
俺も、華織と一緒にいられて幸せだよ。」
「ありがとう。隆弘。」
私は隆弘に触れるだけのキスをした。
隆弘を見るとほんのりと赤くなっている。
「急だな……。」
「頂上でキスをしたら、
永遠に恋が叶うって言うでしょ!!
だからしただけ!!!
私はこれからも隆弘と一緒にいたいからね!」
私は照れ隠しのために言った。
「んなこと、分かってるよ。」
と言って、次は深いキスをした。

