車に乗り、目的地を知らない私は、



「どこに行くの?」



と聞いたけれど、




「んー秘密。」




としか隆弘は答えてくれなかった。




1時間程経った頃、




「到着しましたよ。プリンセス。」




と言って、車を停めた。




私の目の前に広がるのは大きな海だった。




「綺麗〜!!」




太陽の光が反射して、水面がキラキラ輝いていた。




「華織。少し歩こうか。」




私たちは手を繋いで、海岸を歩き始めた。