そして、荷物を取り靴を履いているとき、



「華織。今日、やっぱり行きたくない。」




「え!!どうして!?」




いきなりのことで私は思考が追いつかなかった。




「私、何か悪いことした?」




私はいつの間にか目に涙を浮かべていた。




「今日の華織、いつも以上にかわいすぎ。



他のやつに見せたくないんだけど。」




と、隆弘は照れながら言った。




「え……?」




「行きたくないなんて嘘。



でも、もうそれ以上可愛くならないで?



俺、もたないから。ね?」




と言って、手を差し出してきた。




私は隆弘の手に手を重ね、握った。