「茜!」
遠くから茜ちゃんを呼ぶ声が聞こえた。
「ん???」
茜ちゃんは辺りをキョロキョロしていた。
「茜ちゃん!!
あれあれ!!秀くんだよ!!」
「秀〜!!!!!!」
茜ちゃんは秀くんに飛びついていった。
茜ちゃんたちは、
もう付き合って5ヶ月になる。
「茜ちゃん、嬉しそう!」
そんなことを呟いていると、
「橘!!!」
好きなあの人の声がした。
「先生!!!!」
今日は体育祭だから、
先生はいつも着ているスーツではなく、
ジャージを着ていた。
「ちょっといいか???」
「うん!」
私たちは
体育祭があっているため、
誰もいない校舎に来た。
「先生、どうしたの??」
「ううん。
2人きりになりたかったから。」
「先生もそういうこと言うんだ〜」
「言っちゃ悪いかよ!」
先生はほっぺを膨らませていた。