「まさか、見てた??」



「ばっちりとこの目で〜



てか、橘、入学して何人目だよー。」




「5人ぐらい??」




「違うだろ。50人だろ。」




「いや、そんなに多くない!!





てか、先生何で知ってるの!?」




「生徒が俺に愚痴りに来るの!




『橘さんに振られた〜』とか
『俺、やっぱ諦められない〜』とか
『桃瀬から何か言ってよ〜』とかいろいろと。



なんで担任の俺が聞かなきゃなんねーのよ。



てか、なんでそんなに断ってんのよ。



付きあってやりゃーいいじゃん。」




「いや、でも……。



好きでもないのに付き合うとかは…。



なんか私には考えられないんだよね〜。」