「今から森の中を班ごとに分かれて、
探検しまーす。」
クラスの実行委員が仕切っている。
「じゃあ、班ごとに分かれてください」
私はもちろん茜ちゃんと一緒。
「華織!行こう!」
方向音痴の茜ちゃんが班長。
不安しかないよ……。
「ち、地図は私が持つね!」
「いいよ!私が持つから!!」
と、言って茜ちゃんは地図を渡してくれず、手から離さなかった。
(これは不安すぎる……。)
「今どこ……???」
「え……茜ちゃん??
まさか……???」
「…んなわけないじゃん!!!
分かってるよ!!!ちゃんと!!」
「栗谷!!!迷ったのかよ〜」
「遭難……。」
「どうしよう……」
みんながパニックになってきた。
すると、
「お前らどうしたー??」
「あ、桃瀬!!!」
「助かった〜……。」
「あ、また出たか。
『栗谷の方向音痴』が。笑」
「桃瀬!わざわざ言わなくても!」
「あー。悪い悪い。笑」
「思ってないでしょ!!!」
「お前ら、もう集合時間だし、
一緒にロッジに戻るぞ〜。
ついてこないやつは遭難確定だな〜。」
と言いながら歩き始めた。

