「俺のに何か用ですか?」
と言って、茜ちゃんの手を取った。
「秀!!!」
「秀くん!!!」
「なんだ、そっちの子は彼氏持ちか。
でも、君はいないんだよね?
俺たちと楽しく回ろうよ〜」
「俺の生徒になにか用ですか?」
と言って、
私の手を取ったのは、隆弘だった。
「先生!!!」
「「桃瀬!!!」」
「ちぇっ。行こうぜ。」
と言って、教室を出ていった。
「橘に話があるんだけど、借りてってもいい?」
「どーぞどーぞ。」
と茜ちゃんはニヤニヤしながら答えた。
私は隆弘に手を引っ張られ、
着いたのは英語科準備室。

