辺りの木々は桜でピンクに覆われている。



人生の通過点である高校入試を終え、
私はまたスタートラインに立っている。




「よーし。高校生活enjoyするぞ〜!」




校門前で私は決心した。




周りには同級生になるであろう人、
その親、
その高校の生徒や先生、沢山いた。




そして、誰かに話しかけられた。




「か、華織…???」




私は振り向いた。




「覚えてない!?私だよ!茜!!!」




「え、あの茜ちゃん!?」




そう。私の目の前にいたのは、
小学生まで近くに住んでいた、
幼なじみの 栗谷 茜 (クリタニ アカネ)ちゃん。