「全て進藤さんにお任せしますね」
真っ直ぐ進藤さんの目を見返して、それから微笑んで見せた。
「引き返せないぞ」
「はい」
もちろん、もう引き返すつもりはないですよ。・・・私はね。
「進藤さんはいいんですか?」
改めて聞いてみる。
そういえば、いつも私のことばかり。進藤さんは引き返せなくなっていいんだろうか?
「もちろん。もともと俺は初めから引き返す気なんてこれっぽっちもないけど?信じられない?」
「うーん、どうなんでしょう。信じてるというよりは信じたいって感じかな」
進藤さんは呆れたような顔をした後「わかった」と私の頭をポンとする。
「じゃ、俺の本気を見せるとするか。早速”仮の新居”に行くぞ」
グラスに残ったウイスキーを飲み干して立ち上がった。
「果菜はもう少しここにいてくれ」
一緒に立ち上がろうとした私の肩を軽く押さえて押しとどめる。
「どうして?」
「いいから。スマホを出しておけ。俺から電話があったらお店を出て来て欲しいんだ。果菜、いいか?わかったか?」
そんな事をする理由がよくわからないけど、わかったと頷くと、進藤さんはにこりといつもよりきれいな笑顔を見せて
「じゃあ、あとで」と出て行ってしまった。
真っ直ぐ進藤さんの目を見返して、それから微笑んで見せた。
「引き返せないぞ」
「はい」
もちろん、もう引き返すつもりはないですよ。・・・私はね。
「進藤さんはいいんですか?」
改めて聞いてみる。
そういえば、いつも私のことばかり。進藤さんは引き返せなくなっていいんだろうか?
「もちろん。もともと俺は初めから引き返す気なんてこれっぽっちもないけど?信じられない?」
「うーん、どうなんでしょう。信じてるというよりは信じたいって感じかな」
進藤さんは呆れたような顔をした後「わかった」と私の頭をポンとする。
「じゃ、俺の本気を見せるとするか。早速”仮の新居”に行くぞ」
グラスに残ったウイスキーを飲み干して立ち上がった。
「果菜はもう少しここにいてくれ」
一緒に立ち上がろうとした私の肩を軽く押さえて押しとどめる。
「どうして?」
「いいから。スマホを出しておけ。俺から電話があったらお店を出て来て欲しいんだ。果菜、いいか?わかったか?」
そんな事をする理由がよくわからないけど、わかったと頷くと、進藤さんはにこりといつもよりきれいな笑顔を見せて
「じゃあ、あとで」と出て行ってしまった。



