沼の名前が記された看板と、名前の由来や歴史が書かれた看板以外は、ベンチがふたつあるだけの静かな場所だった。
沼の透明度は深くて、沼を囲むように立っている木の影が水面にうつり、鏡のようにキレイだった。
「キレイですね」
疲れてベンチに座った私の隣に課長も座り、
「来たかいあったろ?」
ペットボトルを差し出してくれた。
「いただきます」
ミネラルウォーターが、とてもおいしく感じた。
「俺にもくれよ」
「はい、どうぞ」
私の飲みかけのペットボトルを飲む課長の唇を意識してしまい、中学生か!と自分で自分に突っこんだ。
「俺、本気で好きな子ができたら、ここに連れてきたいって思っててさ。
今日、おまえと一緒に来られて良かった」
「私も、日常から離れたキレイな場所に来られて、嬉しかったです」
沼の透明度は深くて、沼を囲むように立っている木の影が水面にうつり、鏡のようにキレイだった。
「キレイですね」
疲れてベンチに座った私の隣に課長も座り、
「来たかいあったろ?」
ペットボトルを差し出してくれた。
「いただきます」
ミネラルウォーターが、とてもおいしく感じた。
「俺にもくれよ」
「はい、どうぞ」
私の飲みかけのペットボトルを飲む課長の唇を意識してしまい、中学生か!と自分で自分に突っこんだ。
「俺、本気で好きな子ができたら、ここに連れてきたいって思っててさ。
今日、おまえと一緒に来られて良かった」
「私も、日常から離れたキレイな場所に来られて、嬉しかったです」


