「お、おはようございます」
「おはよ」
課長は、私の服装を上から下まで見ると、
「ま、いっか。
早く乗れ」
褒めもしないし、けなしもしないのか。
「よろしくお願いします」
バタンとドアが閉まると、当たり前だけど、二人っきりの密室になった。
「宮本、車酔いは平気か?」
「はい」
「じゃ、高速乗るから、しばらくトイレとか無理だぞ。
緊急の場合は、すぐに言え」
「わかりました。
ところで、どちらへ行くんですか?」
「それを言ったら、つまんねーだろ」
課長はウィンカーを点滅させ、なめらかに発進した。
洋楽をBGMにしながら、意外と話題は尽きなかった。
もっと沈黙が続くんじゃないかと思ったけど、課長は意外と聞き上手で、しかも話題を変えるのも上手かった。
まるで、的確なパスを出すサッカー選手みたいだった。
「おはよ」
課長は、私の服装を上から下まで見ると、
「ま、いっか。
早く乗れ」
褒めもしないし、けなしもしないのか。
「よろしくお願いします」
バタンとドアが閉まると、当たり前だけど、二人っきりの密室になった。
「宮本、車酔いは平気か?」
「はい」
「じゃ、高速乗るから、しばらくトイレとか無理だぞ。
緊急の場合は、すぐに言え」
「わかりました。
ところで、どちらへ行くんですか?」
「それを言ったら、つまんねーだろ」
課長はウィンカーを点滅させ、なめらかに発進した。
洋楽をBGMにしながら、意外と話題は尽きなかった。
もっと沈黙が続くんじゃないかと思ったけど、課長は意外と聞き上手で、しかも話題を変えるのも上手かった。
まるで、的確なパスを出すサッカー選手みたいだった。


