年明け最初の出勤日だっていうのに、伊勢くんは部長とか霧島課長に呼ばれ、午後は会議室から出てこなかった。
今日くらいは残業しないで帰ろう、と終業時間すぎたらすぐに帰り支度をしてたら、
「宮本、ちょっといいか?」
霧島課長につかまった。
新年早々、ツイてないな。
「はい、わかりました」
ひきつってたかもしれないけど、笑顔で返事をした。
「失礼します」
会議室に入ると、課長と伊勢くんが座っていた。
「宮本は知ってるだろうけど、伊勢は3月いっぱいで退職することになった。
で、とりあえず伊勢が抱えてる案件は俺が引き継ぐから、宮本もサポート頼むな」
「はい、わかりました」
目が合った伊勢くんは、暗い顔してた。
えっ、なんかまずかった?
転職のこと、知らないふりした方が良かった?
自問自答しながら考えたけど、何も浮かばなかった。
「さっそく、今からアウトラインだけ決めるからな」
課長の仕切りで、伊勢くんが今やってる案件を整理したり、資料をまとめたりした。
伊勢くんは、素直に応じているように見えたけど。
3人の空気は、どこか重苦しくてどんよりしていた。
今日くらいは残業しないで帰ろう、と終業時間すぎたらすぐに帰り支度をしてたら、
「宮本、ちょっといいか?」
霧島課長につかまった。
新年早々、ツイてないな。
「はい、わかりました」
ひきつってたかもしれないけど、笑顔で返事をした。
「失礼します」
会議室に入ると、課長と伊勢くんが座っていた。
「宮本は知ってるだろうけど、伊勢は3月いっぱいで退職することになった。
で、とりあえず伊勢が抱えてる案件は俺が引き継ぐから、宮本もサポート頼むな」
「はい、わかりました」
目が合った伊勢くんは、暗い顔してた。
えっ、なんかまずかった?
転職のこと、知らないふりした方が良かった?
自問自答しながら考えたけど、何も浮かばなかった。
「さっそく、今からアウトラインだけ決めるからな」
課長の仕切りで、伊勢くんが今やってる案件を整理したり、資料をまとめたりした。
伊勢くんは、素直に応じているように見えたけど。
3人の空気は、どこか重苦しくてどんよりしていた。


