伊勢くんちには、私の洋服とか荷物が多少あって、このまま泊まっても明日の出社には困らないけど。
部屋に入ってすぐ、伊勢くんは私を抱きしめた。
「紗和、俺すげーヘコんでたから、なぐさめて」
「えっ、ど、どうやって?」
「俺から言わせんなよ」
伊勢くんが私にキスして、私は必死に応じた。
「紗和、俺に幻滅した?」
「ううん、してないよ」
「怒鳴って自分の気持ち訴えるなんて、最低だよな」
「そんなことないって」
「紗和の話も聞かずに決めつけて、ごめんな」
「いいよ、もう」
「今夜泊まって、明日は一緒に出社しような」
伊勢くんに包まれて、落ち着いた。
でも、どこかで霧島課長のことを考えてしまう。
課長は今どこで何してるかとか、考えても仕方ないことばかり。
それと、もうひとつ気になっているのは、伊勢くんがプロポーズの返事を聞いてこないことだった。
せかさないって思ってるだけかもしれないけど、札幌のこともまったくふれないのは不自然な気がした。
気になるなら聞けばいいのに、言い出せないダメな私は、心地いい雰囲気にのまれて動けないでいた。
部屋に入ってすぐ、伊勢くんは私を抱きしめた。
「紗和、俺すげーヘコんでたから、なぐさめて」
「えっ、ど、どうやって?」
「俺から言わせんなよ」
伊勢くんが私にキスして、私は必死に応じた。
「紗和、俺に幻滅した?」
「ううん、してないよ」
「怒鳴って自分の気持ち訴えるなんて、最低だよな」
「そんなことないって」
「紗和の話も聞かずに決めつけて、ごめんな」
「いいよ、もう」
「今夜泊まって、明日は一緒に出社しような」
伊勢くんに包まれて、落ち着いた。
でも、どこかで霧島課長のことを考えてしまう。
課長は今どこで何してるかとか、考えても仕方ないことばかり。
それと、もうひとつ気になっているのは、伊勢くんがプロポーズの返事を聞いてこないことだった。
せかさないって思ってるだけかもしれないけど、札幌のこともまったくふれないのは不自然な気がした。
気になるなら聞けばいいのに、言い出せないダメな私は、心地いい雰囲気にのまれて動けないでいた。


