最悪だ。
つきあって以来初めての、派手なケンカだ。
どうしよう。
お互い興奮してたし、少し冷静になろう。
でも、伊勢くんも私の話を聞いてくれれば納得してくれるって思ったのに、全否定された。
もう、どうしていいかわかんないよ。
様子を見に寝室へ入ると、課長は寝息をたてて眠っていた。
「課長のせいですよ」
思わず一人言をつぶやいたら、
「・・・ん、あれ、紗和?」
課長が薄目をあけていた。
「あ、すみません、起こしちゃいましたね」
「あれ、いつのまにか俺の部屋に・・・」
「課長、高熱で倒れて、私とタクシーに乗って帰ってきたんですよ。
まだ熱ありますから、安静にしててください。
では、私はこれで」
「紗和」
課長は弱々しい声で、私を呼んだ。
「今夜くらい、俺のそばにいろよ」
「えっ・・・」
そんなこと、言わないでよ。
帰れなくなるじゃん。
「やっぱダメか?」
「課長のせいで、伊勢くんとケンカしてるんですよ」
「なんだよ、俺のせいって」
かいつまんで説明したら、
「それって、伊勢が小さい男だってことじゃね?」
具合が悪い人とは思えないことを言った。
つきあって以来初めての、派手なケンカだ。
どうしよう。
お互い興奮してたし、少し冷静になろう。
でも、伊勢くんも私の話を聞いてくれれば納得してくれるって思ったのに、全否定された。
もう、どうしていいかわかんないよ。
様子を見に寝室へ入ると、課長は寝息をたてて眠っていた。
「課長のせいですよ」
思わず一人言をつぶやいたら、
「・・・ん、あれ、紗和?」
課長が薄目をあけていた。
「あ、すみません、起こしちゃいましたね」
「あれ、いつのまにか俺の部屋に・・・」
「課長、高熱で倒れて、私とタクシーに乗って帰ってきたんですよ。
まだ熱ありますから、安静にしててください。
では、私はこれで」
「紗和」
課長は弱々しい声で、私を呼んだ。
「今夜くらい、俺のそばにいろよ」
「えっ・・・」
そんなこと、言わないでよ。
帰れなくなるじゃん。
「やっぱダメか?」
「課長のせいで、伊勢くんとケンカしてるんですよ」
「なんだよ、俺のせいって」
かいつまんで説明したら、
「それって、伊勢が小さい男だってことじゃね?」
具合が悪い人とは思えないことを言った。


