「宮本、お疲れ」
伊勢くんがビール瓶片手に隣へ来た。
「ありがと、伊勢くんに頼りっぱなしでほとんどできなくてごめんね」
「なに言ってんだよ、引き受けてくれて助かったよ」
お互いビールをつぎあい、乾杯した。
明日、何時にロビー集合?とか明日のことをひとしきり話したあと、
「これから、課長のとこ行くんだろ?」
伊勢くんは、小声で聞いてきた。
「あっ、うん」
「俺もついていきたいくらいだけど、耐える」
「耐える、って・・・オーバーだなあ」
「おまえのそんな姿、誰にも見せたくねーんだよ」
「えっ?」
「普段髪おろしてんのに、結んでるだろ?
浴衣だし、うなじのあたりがヤバいんだよ」
「ほんとにー、まだ私イケてる?」
「課長の前でも油断すんなよ」
席を離れる瞬間に、伊勢くんが私の右手に自分の左手を重ねた。
伊勢くんがビール瓶片手に隣へ来た。
「ありがと、伊勢くんに頼りっぱなしでほとんどできなくてごめんね」
「なに言ってんだよ、引き受けてくれて助かったよ」
お互いビールをつぎあい、乾杯した。
明日、何時にロビー集合?とか明日のことをひとしきり話したあと、
「これから、課長のとこ行くんだろ?」
伊勢くんは、小声で聞いてきた。
「あっ、うん」
「俺もついていきたいくらいだけど、耐える」
「耐える、って・・・オーバーだなあ」
「おまえのそんな姿、誰にも見せたくねーんだよ」
「えっ?」
「普段髪おろしてんのに、結んでるだろ?
浴衣だし、うなじのあたりがヤバいんだよ」
「ほんとにー、まだ私イケてる?」
「課長の前でも油断すんなよ」
席を離れる瞬間に、伊勢くんが私の右手に自分の左手を重ねた。


