「宮本、ちょっと」
霧島課長に呼ばれて会議室に行くと、
「社員旅行だけどさ、着いた日の夜に俺の部屋来いよ」
あまりにも突然のセリフに、戸惑った。
「仮にも今は勤務時間ですので、そのような発言はされるべきではないかと思いますが」
「紗和、俺が何度も連絡してるのに、拒否ってるだろ」
「はい」
「俺に言い訳させてくれよ。
誤解なんだ」
「そんなこともう、どうでもいいです」
「俺は、どうでもよくねーから」
「伊勢くんが、私のこと好きだって言ってくれました。
課長がいなくても、平気ですから」
「紗和、伊勢が一緒に幹事やってる子から告白されたの、知らねーの?
伊勢も男だし、なびかないおまえより若い子選ぶんじゃね?」
知らなかった。
知る必要もなかったから。
「とにかく、私はもう一人で構いませんから、ほっといてください。
失礼します」
霧島課長に呼ばれて会議室に行くと、
「社員旅行だけどさ、着いた日の夜に俺の部屋来いよ」
あまりにも突然のセリフに、戸惑った。
「仮にも今は勤務時間ですので、そのような発言はされるべきではないかと思いますが」
「紗和、俺が何度も連絡してるのに、拒否ってるだろ」
「はい」
「俺に言い訳させてくれよ。
誤解なんだ」
「そんなこともう、どうでもいいです」
「俺は、どうでもよくねーから」
「伊勢くんが、私のこと好きだって言ってくれました。
課長がいなくても、平気ですから」
「紗和、伊勢が一緒に幹事やってる子から告白されたの、知らねーの?
伊勢も男だし、なびかないおまえより若い子選ぶんじゃね?」
知らなかった。
知る必要もなかったから。
「とにかく、私はもう一人で構いませんから、ほっといてください。
失礼します」


