寡黙な御曹司は密かに溺愛している

「あれ?秋月さん、さっきの人は?」

「なんか、出て行っちゃいました」

その男性が出て行って少し経ってから戻ってきた大宮さん。カフェでいろいろ声を掛けられたりでなかなか戻って来られなかったらしい。

「それにしても、あの人かっこよかったわね。誰だったんだろ?秋月さんの知り合い?」

「さあ?誰だったんでしょうね」

結局、あの男性は誰かわからないまま、あっという間にほわっとニャンカフェのオープン時間を迎えた。