婚姻届と不埒な同棲

「誰だ?萩花の知り合いか?」

「え、えっと…」

「たくとー!

今夜は最上階を貸し切ったの。
早く行きましょう」

目に飛び込んできたのは眩しいくらいに耀いた赤いドレス。

綺麗…。

拓斗くんに駆け寄って腕を絡めたのは、あの日制服を着ていた女子高生。

今日は大人びたドレスを身にまとっているからわからなかった。