「長旅で疲れたでしょ。

萩花さんの部屋はまだ綺麗にしてあるのよ。
今日からはここを使ってね」

今日からは?
早苗さんの言葉がひっかかる。

案内された部屋の中を見て、度肝を抜かれた…。

たしかにそこは私の部屋だった。

だって、そこはかつて飯盛家で使っていた部屋ではなくて、ドイツで使ってた部屋そのもの。あとプラスで段ボール箱が数箱。

「え!?
このベッド、なんで?
家具も!全部私のもの?」

「驚いたでしょ。ドイツから大急ぎで送ってもらったの」

そんなことが可能なの?

って、今はそんなことはどうでもよくて、大きな疑問が残ってる。